日蘭交流拠点ライデンで開催されるジャパンマーケット

 

私とライデン

ライデンは、長崎の出島に暮らしたドイツ人医師、シーボルトが帰国後に住んだ土地です。街の中心部に近いラーペンブルフ通りにあるシーボルトが住んだ邸宅は、博物館として整備され、日本博物館シーボルトハウスとして公開されています。オランダで最も古いと言われるライデン大学には日本学科が設置されていて、現在も多くのオランダ人が日本語や日本文化を学んでいます。私自身も大学時代の専攻が日本研究で、同級生にライデン大学からの留学生がいました。同級生といっても8つも年上の大学院生でしたが、大学卒業後20年を経て、彼とまたコンタクトを取るようになり、このライデンに縁が生まれました。

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<20年ぶりの再会となった友人のオスカー>

 

ジャパンマーケット

シーボルトハウスの主催でことしが9回目というジャパンマーケットは、運河沿いの道路に出店が並んでいます。数えてはいませんが50店舗以上の出店がずらりと並ぶ光景はなかなか壮観です。縁日のような穏やかな雰囲気の中、たこやきや寿司などの日本食や駄菓子、民芸品、盆栽などの伝統的な日本文化が楽しめます。日本が大好きだと思われるオランダ人によってさまざまにアレンジされた日本文化も楽しめます。東洋の日本的な文化に興味を持つ人々とアニメ好きが高じた人々とが入り交じっているジャパンマーケットの様子はシュールで不思議な光景でした。

ちなみに、私は忍術サークルとアニメサークルに勧誘されました。日本人からの情報がほしいのかもしれませんね。私も来年にはジャパンマーケットに自分の店を出して、日本文化をどんどんオランダに拡げようと考えています。今から来年の5月が楽しみです。

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<ラーペンブルフ通りの出店たち>

日本語が通じる街?

ジャパンマーケットに店を出しているオランダ人のみなさんは、その多くが日本語を話し、コミュニケーションにはほとんど不便がありませんでした。私はこの日以外もたびたびライデンに訪れましたが、カフェで日本語が聞こえてくることがあるなど(日本人がいないのに)、あれ?と驚くほど日本にとっては親しみやすい街です。さすがに日本語が通じる街というのは言い過ぎですが、こちらが日本語を話していると、日本語で話しかけてくれたこともありました。立地からみても、アムステルダムから鉄道で、30分程度、ハーグには15分程度でしょうか、スキポール空港にも25分程度でアクセスできる、実に便利なライデンです。オランダに着いたらぜひ訪れてほしい街です。私たちは友人がたくさんいるこのライデンにアパートを見つけて生活を送る予定です。